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機動戦士ガンダムZX 

19話Bパート
「・・・・・・ここは?」
―ゼクスの記憶媒体の中。つまり、僕の記憶の中・・・・・・というのが正しい表現かな―
「ラウの・・・・・・記憶・・・・・・?」
 俺が飛ばされた空間は、真っ暗で何も見えないが、何か言葉にできない温もりを感じる。いったいこれはどの様にして行われているのか。そんなこと、どうでも良かった。いや、聞いたとしても俺には理解できないと思う。
―冷暦の前。西暦は、知ってるよね?―
「ああ。その時代に、大規模な戦争が起こり、ナノドライヴが作られた。今の俺はこれしか知らない」
―おおまかにはそれで合ってるよ。君に伝えたいのは、そのナノドライヴのことと、―
 一つ、間を空けてラウが言う。
―地球・・・・・・の事―
 また、地球。
―ナノドライヴは、軍事目的、平和的目的、両方のために作られた。軍事的にはこのゼクスの様に。平和的には半永久なエネルギーと、山積みになっていた環境問題に対して。けれど、人はそこで争いを起こした―
「それが、その‘戦争’・・・・・・?」
―ああ。両者の意見は、どちらも正論だった・・・・・・と言えよう。進みきった科学。これ以上進む必要は無いとする者達と、更なる上を目指そうとする者達―
 目の前に、当時のものと思われる戦闘の映像が映し出される。
 だがそれは、MSに似ている様で、似ていない。どの機体も戦闘機への変形機構をもっている様だ。
―結果、ナノドライヴ、それに対する核兵器の量産―
 次に滅茶苦茶になった都市や、人の映像も映し出される。
「酷い・・・・・・」
 率直な感想だった。
―確かにね。だけれど、当時の人たちは真っ二つに分かれて、本当に自分達の目指す未来を信じていた。正直、狂っていたと言ってもいい―
 更にいくつもの映像が次々に映し出されていく。
―10年、20年が過ぎ、ようやく人は争いをやめた。人口は4分の一以下にまで減り、地球は生命の星から死の星へと変わっていた―
「それで、各国ごとにコロニーを建設して、移住した・・・・・・と」
―そう―
 まだ信じられない。こんなにもその証拠を見させられても。いや、信じたくないのだろうか。
「その後の地球は?」
―皮肉にも、荒れ果てた星を浄化していったのは、ナノドライヴだった。今の地球なら人が住める星となっている―
「じゃあ、みんなで戻ればいいじゃないか」
―千年以上人々をだまし続けて、いきなり「今まで隠していたけど、実は地球という星がありました。みなさんの故郷なので戻りましょう」なんて言えるかい? 政府は政府関係者と、大尉以上の軍人にしかこの事実を伝えていない。それに、地球は食料を生産する大切なプラントでもある。もし誰かが勝手に地球に行って、それを操作したら、全コロニーで食糧問題が起きてしまう―
「え? 食料は食料生産コロニーで作られているんじゃ・・・・・・」
―全体の4割をね。残りの6割はほぼ地球からの輸入に頼っている―
「ってことは、奴らはまさか・・・・・・」
―そう。恐らくね。地球には20本以上の軌道エレベーターがある。何本かとドッキング、降下すれば安全に地上までコロニーを運べる。住民はランチか何かで降下すれば、コロニーを展開するだけで、地球にまるまる移住ってわけ。おそらくコロニーと軌道エレベーターのドッキングシステムも、あらかじめ‘宇宙に行った人が戻ってくる’事を前提に作られていたんだね―
「全コロニーの6割の食料・・・・・・。十分すぎるな」
―連合政府は、恐らくこれを見越して戦闘を始めたんだろうね。サイド3、4、5、6で発見されたナノドライヴを軍事転用することが正式に決まった時から―
「そういえば、サイド3のナノドライヴは? リンクできるんだろ?」
―リンクはできるけど、詳しいことは知らないな。おそらくMSの開発は進んでるんだろうけど―
「そうか・・・・・・」
 もう一機ナノドライヴ搭載機がいれば、少しは戦況が楽になると思ったのだが。
―だいたい、把握できたかい?―
「ああ、わかった。俺があいつを止める。ゼクセスが行動不能になれば、あっちにも痛手だよな?」
―かなりのね。この作戦自体が延期になるかもしれない。その間に直接交渉・・・・・・という手も出てくるかもしれないし―
 平和的に解決できる。それだけでも俺には十分だった。
―じゃ、戻すよ―
 また、頭に激痛が走る。見回すに、どうやら戻ってこれたらしい。
 驚く事に時計を見ると40秒しかたっていない。
『健、話はわかったか?』
「はい。俺が、蓮をとめます。そして麻友も助ける」
 俺はもう一度、決意を決めた。


続く!
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